「スマホばかりで勉強しない…」受験生の子どもに悩む親御さんへ|焦る前に知ってほしい3つの視点
- 塾長山本
- 5月16日
- 読了時間: 4分

目次
「スマホばかりで勉強しない」…親が焦る理由は?
└ ① 叱るより「聞く」
└ ② まずは15分だけ、でOK!
└ ③ スマホを責めずに“意識”させる
1. 「スマホばかりで勉強しない」…親が焦る理由は?
「受験生になったのに、家ではまったく勉強しないんです。ずっとスマホばかりで…」
こんな相談、本当にたくさんの親御さんからいただきます。
そして、皆さん共通しているのが、
「このままで大丈夫なのか」
「将来が心配でたまらない」
という“お子さんを思うがゆえの焦り”を感じていること。
親の立場から見れば、「勉強しない=将来が不安」という構図が頭をよぎるのは当然ですよね。
でも、ここで少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
2. やる気がないように見える子の“本当の心”
スマホばかりいじっている子どもを見ると、「やる気がない」「怠けている」と感じるかもしれません。
でも実際には、
「何から始めていいか分からない」
「やっても意味あるのかな?」
「目標がぼんやりしている」
といった、“内なる迷い”が原因になっているケースが多いんです。
そしてスマホは、そんな不安や迷いから簡単に逃げられるツールです。
脳科学的にも、SNSやゲームは「報酬系」と呼ばれる快楽中枢を強く刺激します。
つまり、やる気がないのではなく、やる気を持っていく“場所”がない状態です。
3. まず親が確認したい「目的・目標・成果」
子どものやる気が湧いてくるのは、「自分がやっていることが、未来につながっている」と実感できたときです。
ここで大切になるのが、次の3つの要素:
目的(なんのために?)
例:「人の役に立つ仕事がしたい」「一人暮らしできる力をつけたい」
目標(どこを目指す?)
例:「○○高校に合格したい」「偏差値を10上げたい」
成果(どうなれば達成?)
例:「模試で英語が50点を超える」「数学の苦手単元を克服する」
この3つをお子さんと一緒に確認するだけで、「なんとなくダラダラ」が「目指すべきゴールのある時間」に変わっていきます。
4. やる気を引き出す3つの具体策
① 叱るより「聞く」
「なんで勉強しないの!」と叱ってしまう気持ち、すごく分かります。でもここは、グッとこらえてこう言ってみてください。
「最近、何かに興味ある?」
「どんな大人になりたいと思ってる?」
叱るより、「話を聞いてもらえた」という安心感のほうが、子どもを動かすきっかけになります。
② 「まずは15分だけ」でOK!
いきなり「毎日2時間勉強しなさい!」では、ハードルが高すぎます。
ここはあえてハードルを下げて、「今日、15分だけ一緒にやってみようか?」と提案してみてください。
心理学でも、小さな達成感を積み重ねることが、やる気(自己効力感)を育てると言われています。
③ スマホを責めずに “意識” させる
「スマホばかりじゃダメでしょ!」ではなく、こんな問いかけをしてみてください。
「今日スマホ何分くらい使ったと思う?」
「その時間、1年後にどうつながってるかな?」
未来の自分を想像させる声かけは、自己調整力を高める効果があると言われています。
5. 信じることが、最大の応援になる
どんな子にも、“伸びる瞬間”が必ず来ます。でもそれは、「信じてもらえた子」に訪れるものです。
「この子はやればできる」ではなく、「この子はやれば“伸びる”」
この考え方が大切なんです。
完璧じゃなくていい。100点じゃなくていい。まずは70点、少しずつで大丈夫。
6. まとめ:焦る前に、一緒に考えよう
焦ってしまう気持ちは、お子さんを思う親心から生まれるもの。でも、その焦りをぶつけると、子どもはもっと不安になってしまいます。
まずはお子さんの心に寄り添い、「なぜ勉強するのか」「何を目指しているのか」を一緒に考えてみてください。 そして、いつまでにその状態をつくるのか、期日を設定します。そうすることで、6月までの目標、今週の目標、今日の目標…と逆算して段階的なステップアップの目標が立てられていきますよね。
「いきなり180度変わる」というのは、おとなでもなかなかできない難しいこと。
少しずつ改善していくために、「家族はどんなサポートができるか」を、家族全員で協力していきましょう。
さいごに:大丈夫。変われます!
スマホに夢中な今の姿も、「まだ本気になるタイミングが来てないだけ」。
「まあ、なんとかなるよ!」そう思いながら、今日できることから一歩ずつ始めていきましょう!はちゃんと変わっていきます。
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