
Q. 問題集を何冊も買って、どれも中途半端になってしまいます…
成績を上げるために家での勉強を充実させようと思い、子どもと一緒に本屋さんに行って色んな種類の問題集を買いました。でも、どれも少しずつ手をつけるだけで、一冊も最後までやり切れていません。最初は「この問題集わかりやすい!」と思って買うのですが、途中で飽きたり、難しく感じたりして別の問題集に手を出してしまうようです。問題集は何冊も買わずに一冊を繰り返し解く方がいいのでしょうか?子どもが飽きずに続けられる方法も分かりません。問題集の選び方や効果的な活用法があれば教えてほしいです。
目次
1. 課題は厳選し、一冊をやり切る
2. 成績を上げる問題集の選び方と効果的な活用法
3. 飽きずに続ける工夫
4. それでも問題集が合わなかったら?
5. まとめ
成績を上げるには、「問題集を買うこと」よりも「問題集を使い切ること」が大事です。
問題集を使い切るにはどうしたらいいのかをいっしょに考えていきましょう。
1. 問題集は厳選し、一冊をやり切る
たくさんの問題集を買うと、それだけでなんだか満足してしまいがちです。そして、どれも途中で終わってしまうと、知識が定着せず、実力がつきにくくなります。
おすすめは、「これなら最後までできる」と思える問題集を選び、それを繰り返し解くことです。一冊を何周もすることで、知識が定着し、理解が深まり、問題を解くスピードや正確性が上がります。
2. 成績を上げる問題集の選び方と効果的な活用法
成績を上げる問題集とは「学習を継続しやすい問題集」と言えます。そのため、問題集を選ぶときは、まずは継続を目的として考え、次の基準で選んでみましょう。
◯レベルが合っているか
難しすぎると嫌になるし、簡単すぎると飽きてしまいます。問題集は簡単に感じるくらいの「7割くらい解けるもの」なら、サクサク進められて達成感が得られます。
◯解説がわかりやすいか
問題集は解説がわかりやすいものを選びます。つまずいたときに「解説を読んで理解できるか」がポイントです。
◯問題の量が適切か
分厚すぎると途中で挫折しやすいので、1〜2ヶ月で終わるものが◎。問題集が終わったら、ご褒美を用意しておいてもいいですね。間違えたところだけを繰り返し解くと、効率よく「わからない」が「できた」に変わったかどうかを確認でき、成績を上げることができます。
3. 飽きずに続ける工夫
途中で飽きてしまうのは、単調になったり、成果が見えにくくなったりするから。
こんな工夫で解決できます!
① 3回解くルールを作る
解いて終わりではなく、1周目:できる問題とできない問題を分ける2周目:間違えた問題だけ解く3周目:もう一度間違えた問題だけを解くこうすると、やるべき問題量がどんどん減っていき、回数を重ねるごとに復習の負担が少なくなっていきます。
② 「できた!」を見える化する
・実行するページをカレンダーやノートに書き出しておき、終わったら◯をつけていく
・「◯%達成」と進捗率を記録する…「ここまで進んだ!」が目に見えると、やる気も続きます。
③ 短時間で集中する
長時間ダラダラやるより、「25分勉強+5分休憩(ポモドーロ法)」を使うなど、集中できる時間を区切る方が効果的。キッチンタイマーをセットして、ゲーム感覚で取り組みましょう。
4. それでも問題集が合わなかったら?
「買ったけど、やっぱり合わなかった…」という場合もありますよね。そんなときは無理に続けるより、思い切って別のものに変えることをおすすめします。ただし、「また別のにしよう」をそう何度も繰り返さなくていいように、「続かなかった原因が何か」を分析し、次の問題集選びに活かしましょう。
5. まとめ
問題集を買うのが目的になってしまうと、勉強は長続きしません。「どうすれば、一冊を終えられるか?」をよく考え、まずは「継続すること」を目的として、問題集を選びましょう。そうやって厳選した一冊を、繰り返し解くことをおすすめします。問題集は「難易度レベル」と「解説のわかりやすさ」、「問題量の適切さ」を考えて選びましょう。
※「塾選び.com」にて、塾長山本がエキスパートとして回答した内容を再編集、紹介しています。
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