子どもにテキストや問題集をどうやって渡していますか? 渡し方ひとつで子どもの学習意欲や成果が大きく変わります! 実は、多くのおとなが何気なくしていることが、子どものやる気を削いでしまっていることも少なくありません。
ここでは、小学生の子どもを想定して、よくある失敗例とその対策をふまえた効果的な問題集の渡し方を紹介します。
目次
●子どもに問題集を渡すときによくある失敗とは?
◯問題集を「積んどく」にしない7つの方法
ポジティブに手渡す
計画を立てる
ご褒美とフィードバック
サポート体制を整える まとめ
●子どもに問題集を渡すときによくある失敗とは?
問題集が難しすぎる 内容についていけず、挫折してしまう
いっぺんに大量の課題を渡す 子どもが圧倒され、学習意欲を失ってしまう
学習目的がわからない なぜ、その学習をする必要があるのかという疑問を持ち、モチベーションが下がる
進捗を確認しない どれだけ進んでいるかを把握せず、適切なサポートをしない
ご褒美がない 学習の達成感を感じられず、モチベーションが維持できない
自主性がない 学習時間や方法をすべて親が決めてしまい、子どもが自主的にとりくむ意志を失う
学習環境が整っていない 集中できる場所や時間を決めず、効果的な学習ができない
ひとつやふたつは思い当たるフシがあるのではないでしょうか?
では、これらを回避し、問題集を継続してとりくめるようになるための手渡し方です!
◯問題集を「積んどく」にしない7つの方法
1. 目的・目標を明確にする
子どもにテキストや問題集を渡す前に、その学習がなぜ重要なのかをしっかり伝えましょう。例えば、特定の科目が将来の進学や仕事にどう役立つのかを知ることで、子どもに学習の必要性を理解させることができます。具体的な目標を設定することも効果的です。「ここ、テストに出るよ!」「この問題集を終えると、算数の基礎がしっかり身につくよ~」等を伝えると、何を目指して学習するのかが明確になります。
2. ポジティブに手渡す
学習は楽しいものであるというメッセージを伝えます。「この問題を解くと、◯◯が学べるよ!」といったポジティブな表現を使いましょう。また、「一緒にがんばろう!きっとできるよ」といったメッセージを伝えることで、子どもが前向きに学習できるようサポートします。
3. 適切なレベルのテキストを選ぶ
適切なレベルの問題集を選びましょう。塾長の経験的には、1ページに7割できて、3割はできない問題がある問題集をおすすめします。それでも苦しく感じるようなお子さまなら、8割に◯がつく問題集の方が進めやすいでしょう。まずは、できる問題が多い問題集で続ける習慣をつけてから、少しずつレベルを上げていきましょう。また、学習スタイルや本人の興味に合わせた学習方法を選択することで、より効果的な学習方法を選択できます。
4. 計画を立てる
いっぺんに大量の課題を渡すのではなく、少しずつでも続けられる計画を立てましょう。たとえば、「毎日10分だけ勉強しよう」といった具体的な計画を立てるととりくみやすくなります。はじめは手厚くサポートし、慣れてきたら子どもに任せることを増やしていきます。自分でできるようになってきたら、定期的に計画通りに進んでいるかを確認してください。必要に応じて計画を変更することで、学習の効果を最大化できます。
5. ご褒美とフィードバック
課題を達成したときや中だるみしそうな時期に、ちょっとしたご褒美を用意することで、子どもが達成感を感じられるようになります。例えば、お気に入りのおやつや遊びの時間を用意するのも良いでしょう。また、子どものとりくみや成果について定期的に「ここがうまくできたね」といった声かけをすることで、子どもは自分の進歩を実感できます。
6. 自主性を尊重する
学習する時間と場所を子ども自身が選ぶことができますようにすることで、自主的にとりくむ姿勢が育ちます。例えば、好きな時間に勉強することを許可することで、子どもは自分のペースで学習できます。もしうまくいかなければ、また戻せばよいのです。子どもが自分のペースで学習を進められるようにサポートしましょう。焦らずに、ゆっくりと移行してください。これにより、子どもは学習に対して前向きな姿勢を持ち続けることができます。
7. サポート体制を整える
子どもがわからないことがあればすぐに質問できる環境を整えましょう。家族が近くにいて、すぐにサポートできるようにしましょう。例えば、宿題の時間は親も近くで別の作業を行いながら見守ることで、子どもは安心して学習にとりくめます。定期的に子どもと「家族会議」の時間を設け、学習の進捗や問題点について話し合いましょう!
まとめ
子どもにテキストや問題集を渡すときは、適切な難易度の問題集を選ぶようにしましょう。
次に、はじめは手厚く見守って必要なときに声をかけたり、適切な時期に褒美を用意したりして、「学習を続けること」に重きを置きましょう。適度に本人の意向を聞きつつ選択肢を用意し、「自分で決めた」という感覚を持たせることも大切です。
最後に、おとなが興味を失わず、「いつでもサポートするよ~」という姿勢を見せておくことで、子どもの意欲を保ち、学習の継続をサポートすることができます。
これらの方法を適切に実践することで、子どもは学習に対して前向きな姿勢を持ち続け、習慣にしていくことができます。
今後も個別教育クラークでは、ご家庭で行ってほしい学習サポート法を紹介していきます(^^♪
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